介護職として働いている人の中には、悩みを抱える人が多く、地方公共団体やキャリア支援事業を行っている業者ではカウンセリングを実施しています。悩みを相談して解決することにより、仕事にやりがいを見出して欲しいというのが地方公共団体によるカウンセリングの特徴です。

一方、キャリア支援事業者によるカウンセリングでは、仕事の適性を分析して、必要に応じて転職を進める傾向もあります。仕事のやりがいがわからなくなってしまったときに、このようなカウンセリングを経てやる気を取り戻している人も少なくありません。介護に興味があっても選んだ職種が実は合っていないということは少なくなく、カウンセラーに別の職種の方が適性があると指摘されて転職したり、資格の取得をしたりしてやりがいを見出だせるようになったというケースはよくあるそうです。

また、利用者に対してサービスを提供するときの考え方が誤っていたと、カウンセリングを通じて気付かされ、認識を新たにして仕事に取り組んでみたところ、やる気が出てきたという話も耳にします。前者はキャリア支援事業者への相談、後者や地方公共団体でのカウンセリングを活用した事例ですが、どちらも第三者の視点からの意見を聞くことで適性の再発見や仕事のあり方の再認識を経て、前向きに働けるようになっています。

このような話を聞くと、介護が本当に自分が携わる仕事として合っているのかわからないときには、中立的な第三者に相談して自分を見つめ直す機会を得るのも必要なのかもしれないと感じます。自分の適性に疑問が生じたり、今の仕事にやりがいを感じられなくなったときには、カウンセリングを受けるという方法はアリかもしれません。